Sunday 20 February 2005

norsk/svensk

kitchen stories
kitchenstory.jpg
2003 norway/sweden by Bent Hamer

i watched this film at ICA 3 years ago. and.
this dvd is released from ICA. i love this design. and.
i love this film.

ICAで観てからとても好き。スウェーデンとノルウェーの映画。50年代が時代背景だそう。言葉よりも。そのしぐさ、妙ーな間、表情で綴るような。終始。クスクス笑っていられるような。暖かい感じ。だけど、あからさまなハッピーエンドではない辺りが好き。コミカルで。そのくせ内面的で。雰囲気があっていい。とても好き。あらすじをものすごくかいつまんでい言うと。スウェーデンのキッチン研究所(?)から派遣され、独身男のキッチンでの動きを観察するオブザーバーの人と、観察される側の頑固なおじいちゃんとのヒューマン映画。

針葉樹の山肌。雪。透明で透き通ったグレーの空気。若草色。色の統一感。厳しく美しい自然環境。氷河のように冷たそう。綺麗。丸いキャンピングカー。銀色の飛行機。50年代の車。葉巻。馬。木のインテリア。アルミのツール。ホウロウのポット。にしん。お守りのダーラナ馬。北欧のアンティークマーケットで見るようなコーヒーのカップ&ソーサー。登場人物の息が白い。ほっぺが赤い。

オブザーバー。根気比べ。してやったりないたずら。1つ1つのエピソードが、どれもこれもいい。いちいちいい。そのうち私も、オブザーバーとおじいちゃんのやりとりを予想したり、なんだか一緒になってる一体感が生まれてきたり。この2人だけではなくて、その周りの人との関係もなかなかおもしろい。

北欧の映画って。小さな街や村を舞台に描いたものしか見たことないけど、だいたい登場人物が変わり者。頑固者。でもそれは、嫌な感じの変わり方じゃなくて。どこか間抜けでかわいい。間抜けな大げさ度合いがキュート。全編を通じて、ほとんど無音だけど、たまに効果的にかかる渋めのjazzがよかった。そして何より。北欧語のアクセントがとてもいい。