Monday 7 June 2010

stories on HMV Shibuya

HMV渋谷店が8月に閉店。このニュースはいろんな人の胸で何かしら動いてるって感じる。それぞれに思い出がある場所なんだな。私にとっては・・・別室みたいになってた渋谷系コーナーが好きだった時もあるけど、強烈な思い出は、ブランキーの解散。

2000年の5月だったか、ブランキーの新譜を楽しみにHMV渋谷に行った。ドアからすぐの所に山盛りになってた目的の新譜。その横にはブランキーが表紙のロッキンオンJAPANも山盛り。さらには等身大?の立て看板まであって、「ブランキー解散」の大きな文字が貼ってあった。私は、まだ、解散が事前に告知されたという新聞を見ていなくて、この見出しは新譜プロモーションの一部なのか?とすら思ったほど、解散を全く本当だと思わなかった。

なんとなくロッキンオンJAPANを開いた。すると『ブランキー・ジェット・シティーが解散するんですよ。とマネージャーは淡々と語り始めた』みたいな文章が目に飛び込んできて・・・えっ?あれ?・・・ようやく事実をのみこんだ私は目眩がした。そのままパタンとJAPANを閉じ置いて、何歩か後ずさりをした後、ワー!と走り出しHMV渋谷のドアから外に出た。
目眩がして渋谷の街が揺れて感じ、西武のイスみたいな所に座り、当時付きあっていた人に動揺して電話した。

その日、結局私は、新譜を買いそびれ、解散記事のロッキンオンJAPANも買いそびれ、そのまま解散ライブも行かず、フジも行かなかった。その後もいろんなバンドが解散するたび、この時の事を思い出し、そんなような気分になる。何年後かに、この話を友達にすると「いまさら聴く必要ないかもしれないけど」という前置きの後に『不良の森』って曲がきっと私が好きな曲だと思うと教えてくれた。あのとき買えないままだったブランキーの最後のアルバム。不良の森を聴くため、HMV渋谷店で最後に買おうかな。