Sunday 10 July 2005

sigur ros at summerset house

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聞く。という行為そのものが美しくあるような。そんなオーラ。音が。存在が。美しい。演奏中は人々が全ての音に敏感になってるかのように。彼らの音以外は、静寂。ただただ見つめ、聞く。演奏が終わると。感極まった歓声と拍手。それが次の曲が始まるまでずっと続く。

それぞれの楽器が。それぞれの瞬間が。それぞれの表情が。あまりにあっさりと無限大に絡み合って、これ以上ないです。ってくらい全てが完璧に美しい。この時間がずーっとずーっと続いたらいい。と本気で思った。
待ちに待ちに待ちに待ちに待ちに待った。sigur rosのライブ。初ライブ。会場はsumerset house. ここのライブはロンドンの夏の風物詩。わたしも毎年(3回目)来ている。由緒正しげな石造り建築+石畳の中庭で。おしゃべりしながら開始待ち。風を感じ。宵の蒼くなっていく空の下でのライブ時間。気がつくと夜。っていう状況が。かなり最高。そして今年はsigur ros 。もう。言う事なし。前座のバンド = aminaという女の子4人。いかにもsigur rosの前座っぽい、チリチリとメルヘンな音。が。彼女達。単なる前座ではなく、立派にsigur rosのサポートメンバーだった様子。sigur rosとともに。あまりにも美しく優雅なストリングスを奏でていた。

感動.....。sigur rosはCDで聞くより、はるかにライブの方が美しい。というのを知った。もちろんCDも美しいが。オーケストラはCDよりコンサートのほうがすばらしい。というのと同じ理由のように。ライブが美しい。たぶん、CDで聞くのはちょっと辛い...という人や、そもそも曲を聞いた事ない人でも、ただただ見つめて魅了されてしまうのではないかと。ヨンシーの声は。天使のようだった。あれが人間の声なのか?というくらい美しくてどうしようもなかった。あまりに自由に声を使いこなす。そしてクリーム色の優雅なレスポールを弓で弾く姿。見とれてしまいます。orriのドラムが深く遠く強く綺麗だった。バックの映像が綺麗なwaterstar(水のキラキラ)になった時。それをバックに鉄琴をたたくヨンシーの姿は幻想だった。

セットリストがなんだったか。とか、そいういうのはどうでもいくなるくらい、全部が、もう全部が全部が綺麗だった。やっ。でも覚えている曲もある。 olsen olsen、njosnavelin、vaka、svefn-g-englar、ny batteri、celesta、untitled 8 だけは確実にやってた。vakaではイントロで泣きそうになった。サビ?の部分であまりの美しさにどうしたらいいかわからなくなった。そして。わたしのハイライト。olsen olsen. この美しさ。一生忘れません.....。彼ら、ステージ上の8人(sigur ros + サポート)がそれぞれ弾き出す音が。そして。アンコールの最後の最後のuntitled 8は。本当にすごかった。拍手がなりやまない訳です。ちょびっと残念だったのは。やっぱり。もう少し背が高かったらよかった。