Friday 28 November 2003

radiohead in my head

thomtime.jpg
今日は、頭の中がやっぱりRadioheadだった。昨夜のライブをまだ引きずっている。ライブの事は。文章にしたいんだけど、たくさんなんだかありすぎて、とてもすぐにはまとめられそうにありません。でも多分、一番印象的なのは。「観客の歓声」だったと思う。もともとはオリンピック会場っつうか、横浜アリーナ級のマンモス会場ゆえ、先月見たライブの Mogwai(Liveハウス)の時のような、音の波に体を包まれる事もなく、Flaming Lips(ホール)の時のような暖かさもない。で。とてつもなく高い天井。ちょっと。無機質。ただ、遠くの方のちょっと趣味の悪い電飾を放つステージから聞こえる音。ライブ会場として、決して条件がいいわけではないのに。ステージから聞こえてくるThomの声は、それでも強くて、やさしくて、本当に本当に心に響く。

私が座った右奥の3階席から見下ろす下には。ステージの10倍はあるだろう、立見の人達で埋め尽くされたスペース。そして、同じ目の高さには、ぐるーっとその周りを取り囲む階段状の客席。広い。観客の姿を見ているだけで、まさに圧巻だった。会場は。そんな彼らの音と、Thomの声に魅了された人々の、想いが充満していた気がした。今まで、ブートCDでしか聞いたことのなかった、英国流の莫大な観客の歓声。美しかった。曲が終わるのを待てずに、湧き上がってしまう歓声。とても深い。みんなが、そのライブ会場で、よくわからないけど「安心」みたいな。包まれた感じ。そして。あまりにも驚いた演奏、Creepのイントロを聞いた時。 Jonnyのギターの時。サビの時。全員でコーラスする時。その空気には、人々の震えるような感動が溶け込んで、それらを照明が照らすもんだから本当に輝いたものになる。

そして。Thomの声。バンド自体の存在が変わっても。その声だけはずーっと変わらずにいてくれてる事がうれしかった。自虐的な繊細さと、触れただけで涙が出そうなほどのやさしさと、怒りにも似た気合と、感動的なまでの美しさを持っている声。今、というか、さっきから頭の中で回っているのはThere there. で。ちょっとバカなんだけど、会場でたくさん使った水色の双眼鏡を、思わず部屋で覗いてしまった。あの時は、その向こうにThomやJonnyがいたから。確かに。確かに見えたから...。やっ。別にThomが見えそうだったからって訳じゃないと思うんだけど。なんとなく。Thom がまた見えたらいいな。ぐらいは思った。というか。また見たい。軽快なフットワークで、感じるままに踊るThom。

今週のTime Out("ぴあ"みたいな雑誌)の表紙は。Thom e Yorkeだった。なので、Londonの街中にThomの顔が溢れていた。

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