Tuesday 20 February 2007

somersault

somersault.jpg

somersault (australia 2004)
director:cate shortland
casts:abbie cornish sam worthington music:decoder ring

i watched this film again
i love this film
i love this films soundtrack by decoder ring
i love this films cinematography just beautiful
i love this film so... much...

最近のわたしは。映画を見ても、前ほどのインパクトで好きになる事ができなくなってしまった。もちろん。印象に残る映画はたくさんあるし、影響を受けたり、感じたり、単純に好きだったり、映画の中に入り込む事もたくさんある。でもなんというか。人生にインパクトを与えるほど強烈だったり、好きな映画は何かって聞かれて即座に答える事ができ るほどの衝撃を受けることがなくなってしまった。映画自体を自分の中に持ってくるっていうほどの映画に出会えない。言い換えると。そういう気持ちで映画と 触れられる感性がなくなってしまったのかと。でも。久しぶりに会ってしまった。胸の内で、好きだ....と宝物のような気持ちを抱けるやつに。『somersault』オーストラリア映画。どうやら日本では、東京フィルムフェスティバル以外での上映はなかった模様....。

女性が創った映画で。どんな風に好きなのか。というと。ベルトリッチの『魅せられて』を好きな理由と似ている。でも。監督が、ベルトリッチみたいなベテラ ンではないので、映画自体はとても未完成。それに、ベルトリッチの男性視点ではなく、女性の監督が創っていると感じる。ストーリーは未完成だけれど。ひとつひとつの小さいエピソードが好き。そして、視線の先を描く描写も。ぎゅっとなる。シネマトグラフィーがすごく綺麗なところも好き。それらの「好き」は。たくさんの人と共有するような感覚ではなくて。自分だけの「こっそりした好き」というか。けど。その「こっそりな好き」な気持ちって本当に宝物。雪の結晶。氷がお湯で溶ける瞬間。葉っぱが風に舞う瞬間。車の窓から見える木々が流れるシーン。透明のグラスに入ったドリンクがキラキラするところ。こういうのを見るのが好きで。そして。恋に翻弄されてしまう衝動があったり。この映画って。そういう「こっそりな好き」な気持ちを抱けるか抱けないかで、くだらない映画になるか、宝物になるかが変わる気がする。サントラ by decoder ringも。best musicに入れられるほど、すごくよい。好きな映画はだいたいサントラも好きになのが多いからうれしい。

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