Friday 11 November 2005

explosions in the sky at garage

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20代最後の3日間。怒濤のライブラッシュ最終日。explosions in the skyのライブ2日目。今日は彼らがヘッドライン。ものすごく目の前で、彼らの音に包まれ、彼らの姿を見ている最中。自分の体が何か、音楽を聴く事によって浄化されていくのがわかった。琴線が脈打ってる。音の中に存在するというその事自体、壮大な出来事なような気がした。

彼らのライブ中、ムクムク感じたのは。「音楽」っていうひとつの可能性が世の中には存在して。その存在は、それを操る人の能力によって、可能性はどんどん活かされていくのだ....。と。うまく言えないけど、珈琲の粉を入れたフィルターにお湯を注ぐと、フィルターの下には珈琲が出来るのと同じような具合に(ちょっと違うか?)。才能や能力がある人たちっていうフィルターを通された「音楽」っていう可能性は、はてしなく宇宙的な存在にまでされてしまうんだ....。わたしがやりたいと思ってる「美しい」ものに焦点をあてたいと思ってることって。「美しい」が「好き」だからじゃなくて「信じている」からなんだな....。とか。そんなことを突然感じたり。好きな音楽を聴く事。感じる事。ライブを見る事。この行為は、わたしにとってコアブースターだな....。と改めて思った。そして。やっぱり。ミュージシャンのことは。世の中で一番尊敬してしまう。


all tomorrow's parties presents. 家からバスに乗って10分くらいで着く、highburyにある" garage"。小さいライブハウス。集まるお客さんも、どっかカジュアル。積極的にぐいぐい進んで、一番前の隅っこを確保。ここ。ステージ角と壁に阻まれた死角。ぽっこり三角コーナーみたいな場所で、とても狭いのだが、他の人が入って来れない分、誰にも邪魔されず鑑賞できる。さいっこうな場所。小さくてよかった(たまには)。

前座の手作りクラフト系のバンド(紅一点の女の子の静かで強い目線が印象的で。わりかしよかった)が終わり。彼らが登場。っていうか。まるで学祭のステージ準備をみているかのような近さ。というか。学祭ですら、こんなに近くないよ....。自分たちで準備するこの感覚。近さ。ライブでたたき上げているバンド。っていう雰囲気がする。ファンの若い男の子たちが、必死で話しかけたりしてる。そうすると彼らは、準備しながら答えてくれる。好きだなー。こういうの。ベードラに2本のガムテープが貼ってあるとか。シンバルはジルジャンだとか。マーシャルのアンプのつまみの文字まで....。ほんと。近いというのは、それだけで感動する。

小さな箱の中。小さなステージで。音の反響具合も、その小ささを反映した「生」な音。テキサスはオースティンから来てくれた彼らをじーっと見つめる。みんな、携帯カメラを片手に、必死で写真撮ったり(禁じられてないから)。でも、これだけ近くで、かぶりつかれるように見られてたら、演奏しづらいんじゃないかと思うんだけど...。きっと彼らは演奏中、とにかく曲の中に入ってる感じがするし。大丈夫なんだろう。それか。こういうファンの気持ちがよくわかるのだろう。

昨日も見た若い感じの男の子が、今日も一番前にいて。真剣な目でmanufやmarkのギターのコードや指使いを、必死に身を乗り出して見つめている。純粋な音楽っ子を育てるようなバンドなのよね。きっと若い男の子たちにとったらヒーローなんだろうな。ロンドンで見かけるティーンって。ほとんどが本当に恐いんだけど。ライブ会場で見かけるティーンの子たちはいいな。純粋っていうか。そんな男の子たちが、ライブ中に目をつぶって、彼らの奏でる美しい音にノリ、顔をふるような姿は、美しい。メンバーの顔からしたたる汗がいっぱい見える。ギターに落ちたりしているけれど。大丈夫なのかな....。感電しないでね。とか思うほど。近い。アンプの音を消し、手元でチューニングしている時でさえ、その生の弦の音が聞こえてしまうくらい近くにいる。

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